06/09/2026
【店主と、本のある暮らし】
太陽と同じようにいつも空にあるのに、太陽よりも地球の近くにあるのに、おつきさまが空にうかんでいると、思わず話題にしたくなるのはなぜなのでしょう。
空を見上げて、「あ、今日は爪の先みたいな月が出てる」「もう半月か」「今日は昼間に出ているな」などとぼんやり思うだけでなんだか得した気分になり、満月だと、「今日は満月だよ!」と誰かに知らせたくなります。
特に夕方、家々の屋根の上に出たばかり月は大きく燃えるようで、「早く帰って家族に知らせよう!」と思ったりするのですが、玄関の扉を開けた途端、「ご飯作らなきゃ!」「洗濯しなきゃ!」「彼らは宿題やったのか?」などという日常のあれこれがどっと押し寄せ、月のことはすっかり頭の隅に追いやられてしまうこともしばしば。
そして、再び思い出した時には、もう寝る時間だったりします。
夜、窓から覗く満月は、帰りがけに見つけたときよりもずっと小さく涼しげですが、それでも美しくてうっとりします。
「月がきれいだよ」というと、みんな「ほんとう?」「どれどれ!」と一応の反応を示してくれるのが嬉しい。
それは、聞くところによると、どうやら子ども同士のコミュニティでも同じのようなのです。
そんな、みんな大好きなおつきさまの、あったかい絵本。
ぽっかぽかのおつきさまをみんなで愛でませんか?
ちなみに今年の十五夜は、9月26日ですよ!
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『おつきさま ぽちゃん』
作:いまい ようこ
絵:北村 人
発行:ひさかたチャイルド 2026年初版