庭文庫

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庭文庫 岐阜県恵那市の泊まれる(古)本屋、庭文庫です。築100年以上の古民家で、ゆったり珈琲を飲みながら本を楽しめます。新本もあります。1日2組限定で宿泊も可能。詳しくはリンクを見てください! 岐阜県恵那市の古本屋。

1組の方がはやめにチェックインされて、もう1組のチェックインを待つ間に自分の作業をしたり、珈琲を淹れたりしている。久高島で泊まった、おばあちゃんとその娘さんがやってる民泊を急に思い出す。20代のはじめ、故郷沖縄の東にある久高島に年に一回くら...
13/10/2026

1組の方がはやめにチェックインされて、もう1組のチェックインを待つ間に自分の作業をしたり、珈琲を淹れたりしている。

久高島で泊まった、おばあちゃんとその娘さんがやってる民泊を急に思い出す。20代のはじめ、故郷沖縄の東にある久高島に年に一回くらいのペースで泊まりに行っていた。よく泊まっていたその民泊は、畳敷きの襖で区切られた場所が宿泊者の寝室で、宿のおばあちゃんと娘さんは同じ建物内の奥のスペースに住んでいた。

ある夜、早いけど寝ようかなぁと横になって、本当にここは静かだなあとうとうとしているとき奥のキッチンから「にっぽん!ちゃちゃちゃ!」という音が聞こえた。バレーボールの女子日本代表が試合をしているようだった。2人はそれを懸命に応援している。それが、もうすっごい良かった。泊まりの人がいようが、いまいが、ふたりが普段の生活を楽しんでいることに、わたしはどこかとてもホッとした。

すごく暑い日に氷の入った麦茶を振る舞ってもらいながらほんのすこし身の上話をしたこともあったし、ほとんど喋らないときもあった。別にどっちでも良かった。ふたりが無理をしていないことが、わたしにとってそこに泊まるひとつの大事なことだった。

泊まる人を迎える側として、できるだけ泊まってくれる人が良い時間を過ごせるといいなぁとおもう。宿の人らしい振る舞い、もしくは本屋であれば、本屋の人らしい振る舞いを、(来てくれた人が歓迎されていると感じるように)してみたくなるときもある。ただ、何度おもいだしても、あのおばあちゃんに歓迎された記憶がない。でも邪険にされた記憶もない。それが良かった。だから、わたしもそうしたいなとおもう。結構難しい。

来月、娘たっての希望で、ふたりでディズニーランドに行く計画を立てている。あの民泊とは真逆の世界観だ。修学旅行ぶりのディズニーで、ふたりで本を買ってこのアトラクション乗りたいねぇとか、パレードも見たいねとか話をしている。わたしにとっては大冒険だ。こわすぎる。修学旅行で行ったときには「さぁ楽しんでください」という圧に反発していた。今なら、楽しめるのかもしれない。しかも娘も一緒ならなおさら。どちらが優れているという話ではない。それぞれのやり方がある。わたしはわたしのやり方を、ずっと探している。(実希)

お見送りを終えて今です。みなさまお仕事あまりがんばりすぎず。無理せずに。⁡この本は何度も再入荷しています。国分拓さんの書かれたもの。読み応えがあります。非常にね。置いているとわりと売れてゆきますすーっとね。ヤノマミ族のノンフィクション。⁡✳...
13/10/2026

お見送りを終えて今です。みなさまお仕事あまりがんばりすぎず。無理せずに。
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この本は何度も再入荷しています。国分拓さんの書かれたもの。読み応えがあります。非常にね。置いているとわりと売れてゆきますすーっとね。ヤノマミ族のノンフィクション。
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ヤノマミ
国分拓
新潮文庫
880円税込
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地上の死は死ではない――。NHKスペシャル放映後大反響! アマゾンで原初の暮らしを営む先住民「ヤノマミ」。150日間寝食を共にした驚愕の記録。大宅ノンフィクション賞受賞作。
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150日間、僕たちは深い森の中で、ひたすら耳を澄ました──。広大なアマゾンで、今なお原初の暮らしを営むヤノマミ族。目が眩むほどの蝶が群れ、毒蛇が潜み、夜は漆黒の闇に包まれる森で、ともに暮らした著者が見たものは……。出産直後、母親たったひとりに委ねられる赤子の生死、死後は虫になるという死生観。人知を超えた精神世界に肉薄した、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
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受賞
第42回 大宅壮一ノンフィクション賞
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国分拓
コクブン・ヒロム
1965(昭和40)年、宮城生れ。1988年早稲田大学法学部卒業後、NHKに入局。手がけた番組に「ファベーラの十字架 2010夏」「3.11 あの日から1年 南相馬~原発最前線の街で生きる~」「ガリンペイロ 黄金を求める男たち」「最後のイゾラド 森の果て 未知の人々」「アウラ 未知のイゾラド 最後のひとり」など。著書『ヤノマミ』で2010(平成22)年石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、2011年大宅壮一ノンフィクション賞受賞。他の著書に『ノモレ』『ガリンペイロ』がある。
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『ガリンペイロ』も再入荷しました。『ノモレ』が版元品切なのが惜しい。重版願います。
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百瀬雄太
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#庭文庫  #ヤノマミ  #国分拓  #ヤノマミ族  #ノンフィクション

あまり語られるのを見かけない論理ほどちゃんと語ろうかなとか思いながら日頃投稿をしています。とりわけ確かに「性」の問題などは奥野さんも書いておられるようにあまり公然と語るべからず的なところもありますが、だからこそちゃんと書こうみたいな気持ちに...
13/10/2026

あまり語られるのを見かけない論理ほどちゃんと語ろうかなとか思いながら日頃投稿をしています。とりわけ確かに「性」の問題などは奥野さんも書いておられるようにあまり公然と語るべからず的なところもありますが、だからこそちゃんと書こうみたいな気持ちにもなる。本屋でこれほど死の欲動とかエロスとか投稿に書くところはなかなかないだろうと客人ともたまに笑い話しますが、公然とは語られづらくとも多くの方が悩みをもつ領域というものがあり、そのあたりのことは人の幸せを考えるうえで重要だから、こんな本も入荷したくなり入荷しました。人類学者の奥野克己さんの『人類学者が教える性の授業』。
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人類学者が教える性の授業
奥野 克巳
ハヤカワ新書
1320円税込
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人気の人類学者による、「性」にまつわる講義が一冊に
ボノボの乱婚やラングールの子殺しから始まり、第5のジェンダーまであるブギス、人生の一時期に同性愛的な性行為をするサンビア、複数の父親で子どもの面倒を見るベネズエラの先住民バリ……。人類の「性」の多様性を通じて、人間そのものを問い直す
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「性」の問題やその多様さにかぎらず、人類学者たちはさまざまな文化ごとの差異を教えてくれます。それぞれの規範や意識やその他も含め。それぞれのあたりまえのなかに浸りながら人間は生きる。別のあたりまえを安易に否定することはできない。そこにもやはりそれぞれの「正しさ」も「間違い」もある。それぞれの世界がある。それでいてホモ・サピエンスである共通性もある。一なるものと多なるもの。普遍と個別。共通性と差異。世界は多数存在し、それぞれのゆたかさをたたえながら存している。
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百瀬雄太
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#庭文庫  #人類学者が教える性の授業  #奥野克己  #性の多彩さ  #セックスの人類学

時々、庭文庫に泊まりにきた方々に、「なんで旅行するの?」って訊く。だいたいきょとんとした顔をされ、や、なんとなく近頃考えててねなどと返す。特に女性は旅行、旅によくでる。大きな意味での旅ならバックパッカーみたいな感じで男の人もまあよく観るけど...
13/10/2026

時々、庭文庫に泊まりにきた方々に、「なんで旅行するの?」って訊く。だいたいきょとんとした顔をされ、や、なんとなく近頃考えててねなどと返す。特に女性は旅行、旅によくでる。大きな意味での旅ならバックパッカーみたいな感じで男の人もまあよく観るけど、小さな旅、旅行は、特に庭文庫に来るのは女の人がほんとうに多いので気になるのだ。男ひとりやふたりで庭文庫に泊まりにくる方はかなり少なく、女ふたりやひとりや3人などでくる方はかなり多い。カップルだと男もくるけど。女の子のほうがやっぱり、旅行することって多いような気がする。知っている範囲だけれどね。
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なんでと訊くと、んー、考えたことない、なんでかなとだいたいみなさん言う。なんとなく旅行したくなるらしい。なかにはでも、「日常を嫌いになりたくないから」とか、「リフレッシュしたいから」など、ぽつりと出てくることもある。
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僕はどちらかというと遠出が苦手だ。なんというかあたらしいところに行くと情報が多すぎるのとやや警戒モードになるので、休まらないのだ。もっと根本安心していたらどこに行っても休まるのかもしれないが、たぶん、いろんな人間たちから負ってきた傷の集合により、知らないところは危ないという生理的反応みたいなのが起こり、野良猫みたいになり、うろうろあたりを観察しだす。注意をいろいろなところに向け続けるのでちょっと疲れる。と、そのようなことがあり、なんだか遠出がちとめんどくさい。楽しいんだけどね。
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女の子たちが旅行によく出るのには、男よりも女のほうが多く身体の環境への感応性が高いことがあるのではないかとなんとなく考えている。風景や街、宿その他自然など、新たな場所には新たな風が吹き、そこには普段の世界とは異なる世界があり、その別の世界に入り込み浸ることで、日常生活のなかで溜まった澱を流すようなことが、リフレッシュとか呼ばれるものに密接なんじゃないかなあとか思う。わからんけどね。
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別の世界に行った時に、それに感応することが抵抗なくできれば、それはあたらしい世界=身体=心に成れて心地よくあるのかもしれない。逆に感応する身体が開かれなければ、むしろその日常の身体とあたらしい世界とにずれが起きて、なんだか疲れるなどもあるのかもしれない。いろいろあるんだろう。たぶんね。
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庭文庫に泊まりにきてくれた方が、翌朝店にきたらゆるんでいたりひらいていたりすると、なんだかとても、しずかにうれしくなる。よかったと思う。しずかに。
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百瀬雄太
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#庭文庫  #泊まれる古本屋  #旅する心と身体  #感応すること開くこと

旅と民俗、文化などと頭に巡らせながら、展示中の今井悠斗さんの展示のことなどを思っていたらこの本もふと、入荷がしたくなりしました。世界各地にはそれぞれに異なる受け継がれる子守唄がある。僕は20代半ば頃にいろんな子守唄を聴くのにもハマりましたが...
13/10/2026

旅と民俗、文化などと頭に巡らせながら、展示中の今井悠斗さんの展示のことなどを思っていたらこの本もふと、入荷がしたくなりしました。世界各地にはそれぞれに異なる受け継がれる子守唄がある。僕は20代半ば頃にいろんな子守唄を聴くのにもハマりましたが、ほんと興味深く、おもしろいのですよね。異国のものにはどうやっても僕からは生えてこないような質がある歌がたくさんある。それはどのような風土のもとどのように生き暮らすのか、それもひとりだけでなくて様々な人間や自然などの関わりのなかで産まれるものだから、日本に暮らす僕からは原理として産まれることのないものがある。そうしたものにふれるたびに、僕にはできないなと、嬉しくなる。僕が生きられないほどに他なるものであるものに出会うことは、僕を開いてくれる。
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世界子守唄紀行
子守唄の原像をたずねて
鵜野祐介
藤原書店
1980円税込
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子守唄は「いのちの讃歌」
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喜びも悲しみもすべて託して歌われる“子守唄”は、世界じゅうどこにでもある。
英国、オランダ、スペイン、フィンランド、ウクライナ、トルコ、シリア、アフガニスタン、中国、韓国、インドネシア、ソロモン諸島、グアテマラ、ナイジェリア……
それぞれの社会や文化、歴史が刻み込まれ、そして普遍性をもあわせもつ子守唄の世界を、自分で口ずさめる楽譜と、豊富な図版で味わう。
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◎本書では、私自身が世界各地で出会ったものや、私が知り合った外国人留学生から聞かせてもらったものを主な手がかりとして、「子守唄の原像」をたずねていきます。そこには、最初にあげたシューベルトの「子守歌」のような、ユートピア世界を描いているものもあれば、現実世界を赤裸々に描いているものもあります。どちらも、歌い手にとって大切なオルゴールのような存在だったのではないでしょうか。
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◎世界各地の子守唄には、それぞれの国や地域や民族の、社会や歴史が刻み込まれていることに気づかされます。そうした多様性や独自性を知ることができるのです。それと同時に、時代を超え、国境や言葉の壁を越えた、人間の文化としての共通性や普遍性を発見することもできるでしょう。(本書より)
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●鵜野祐介(うの・ゆうすけ)
1961年岡山県生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。2004年英国エディンバラ大学にて博士号(Ph.D、人文学)取得。専門は伝承児童文学の教育人類学的研究。日本、韓国、中国、英国スコットランドを主なフィールドとして、子ども期の伝承文化(遊び・子守唄・わらべうた・民間説話など)や児童文学・児童文化が人間形成に及ぼす影響について研究。
鳥取女子短期大学、梅花女子大学を経て、現在、立命館大学文学部教授。アジア民間説話学会日本支部代表、子守唄・わらべうた学会代表、「うたとかたりのネットワーク(うたかたネット)」を主宰し、うたやかたりの実践・普及活動のネットワーク作りを進める。
主な著書に『飛騨の民話・唄・遊び 岐阜県朝日村・高根村の伝承』(大橋和華・石川稔子との共編著、手帖舎1999年)、『生き生きごんぼ わらべうたの教育人類学』(久山社2000年)、『東美濃の民話・唄・遊びと年中行事 岐阜県恵那郡上矢作町の伝承』(大橋和華・石川稔子との共編著、手帖舎2004年)、『伝承児童文学と子どものコスモロジー 〈あわい〉との出会いと別れ』(昭和堂2009年)、『子守唄の原像』(久山社2009年)、『昔話の人間学 いのちとたましいの伝え方』(ナカニシヤ出版 2015年)、『ポスト三・一一の子どもと文化 いのち・伝承・レジリエンス』(加藤理との共編著、港の人2015年)、『日中韓の昔話 共通話型30選』(みやび出版 2016年)、『子どもの替え唄と戦争 笠木透のラスト・メッセージ』(子どもの文化研究所2020年)、『センス・オブ・ワンダーといのちのレッスン』(港の人2020年)他、訳書にノラ&ウィリアム・モンゴメリー編『スコットランド民話集 世界の果ての井戸』(朝日出版社2013年)。
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そのうちに僕は、いろんな歌を聴く旅にでたい。ここにいることでは出会えないものもやはりある。そこにしか生えない固有の多なるもの。それはそこに行かなくては出会えないから。
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百瀬雄太
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#庭文庫  #世界子守唄紀行  #子守唄の原像をたずねて #鵜野祐介 #子守唄

おはよ。今朝も娘をこども園に送りがてら庭に。泊まりの方々が朝ごはん食べてるのをわきに眺めながら本の紹介を。展示中の今井悠斗さんの好きな本の1冊である『家から5分の旅館に泊まる』。スズキナオさんのしずかな旅エッセイ本です。展示がはじまり展示作...
13/10/2026

おはよ。今朝も娘をこども園に送りがてら庭に。泊まりの方々が朝ごはん食べてるのをわきに眺めながら本の紹介を。展示中の今井悠斗さんの好きな本の1冊である『家から5分の旅館に泊まる』。スズキナオさんのしずかな旅エッセイ本です。展示がはじまり展示作家の好きな本のコーナーに、今井さん手書きのポップを書いて付けてくれています。昔よく来てくれていた横田くんがスズキさんの『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』がお好きだった記憶がある。晴れ晴れとした旅路でなく暗い旅路エッセイというのもいいね。
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家から5分の旅館に泊まる
スズキナオ
太田出版
2090円税込
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行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。
執着を解き放ち、自分の輪郭を失くしながら歩く知らない町。人に出会い、話を聞く。言葉に出会い、考える。それでもこの世界をもう少し見てみたいと思う小さな旅の記録。
話題作『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』でデビューし、今「最も注目すべき」書き手であるスズキナオ、初の旅エッセイ集。前向きな言葉、大きな声に疲れているすべての人へ。
今の疲れ果てた自分でも読めるような、むしろ、こんなときだから読みたくなるような本はないものだろうか……書棚をもっとよく探せば見つかったのだろうけど、そのときは体力もなく、まばゆく見える本ばかりが並ぶ書店をよろよろと出ての帰り道、暗くて静かな旅行記を書こう、と心に決めたのだった。大好きな『つげ義春日記』の、あの雰囲気が念頭にあった。(中略)旅先で出会う何かに心が癒されるとか、元気になるとか、そんな自分勝手なことを期待しているわけではなく、知らない土地を歩くことで、そのあいだだけは、自分自身のことを考えずに済むのかもしれない。ただ、見ているだけ、聞いているだけ、歩いているだけの存在になれるような気がするのだ。そしてその行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。(「まえがき」より)
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スズキナオ
1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。WEBサイト『デイリーポータルZ』を中心に執筆中。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』、『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』、『思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる』、『「それから」の大阪』など。パリッコとの共著に『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』、『“よむ”お酒』、『酒の穴』などがある。
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旅というと僕は普段から家や日常がどうも煙たいというかだるい感覚が生じたら家から外に歩き出てあたりの風景に身心を溶かす。僕にとり旅はそんな家から5メートル離れたところにある。5メートル離れたら家の時空間の気配から抜け出せるからもうそれで済む。日常とはいえ、そして日常徒歩圏内とはいえ、あたりはいつでも真新しく明滅する。いつも同じということはない。その真新しさに身心を開けばすべてが旅になる。逆にどこに行こうとも身心が開かなければそれは日常と呼ばれる膜のなかなのだとも思う。
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百瀬雄太
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#庭文庫  #今井悠斗さんの好きな本  #今井悠斗  #家から5分の旅館に泊まる  #スズキナオ

今井悠斗さんは今回展示場の窓ガラスに、小説もしたためておられます。小説と書こうとしたら小雪と変換され、あぁそれもまたいいなぁなどとも思った。生から生まれ出る文学という小さな雪。白いペンで綴られた文学は雪をも思わせる。読みにきてね。⁡今日もあ...
12/10/2026

今井悠斗さんは今回展示場の窓ガラスに、小説もしたためておられます。小説と書こうとしたら小雪と変換され、あぁそれもまたいいなぁなどとも思った。生から生まれ出る文学という小さな雪。白いペンで綴られた文学は雪をも思わせる。読みにきてね。
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今日もありがとう。本屋は今度はまた金曜日から。
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百瀬雄太
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#庭文庫  #今井悠斗  #雪と日耀の古本屋  #写真と文学  #雪と

今井悠斗さんも語られていたけど、たとえば民俗学が対象とするのは古いものばかりじゃない。たとえば今このように生きてある僕らそれぞれの日常も、100年後にはもの珍しい民俗として、未来の方々には、映るかもしれない。⁡あらゆるものがその意味では民俗...
12/10/2026

今井悠斗さんも語られていたけど、たとえば民俗学が対象とするのは古いものばかりじゃない。たとえば今このように生きてある僕らそれぞれの日常も、100年後にはもの珍しい民俗として、未来の方々には、映るかもしれない。
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あらゆるものがその意味では民俗学の対象ともなりえるし、それが異国の日常ならば人類学者たちの研究対象ともなる。民俗学と民族学と人類学はその意味でかなり近い。
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そしてたとえば民俗学者の宮本常一さんがさまざまなものを写真におさめたように、今井悠斗さんが富山の雪や人間世界や自然界を写真におさめるように、あらゆるのそれぞれの日常には、その時まさにそこにしかない固有のもの、かけがえのないものが、生きている。それこそ奇跡と呼べるものなのではないか。
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絵にならない日常からしか絵がうまれないように、どのような平凡とも思える日常の光景も、そのほかの場所にはない奇跡とも見えるならば、あらゆるが写真となる。写真とはその意味で、珍奇なものを写すものでも、虚飾されたそれっぽいドラマチックを演ずるものでもなく、まさにこの奇跡としてある世界をその光のままに現像しうる記録として、奇跡を残しうるメディアである。それは、すごいことだ。
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なににおいて残すのか。写真には音や匂いや温度は残らない。観ること。それは視覚を通じて、この世界をまさにそこに残す媒体となること。
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アリス・マンローは言葉で残そうとする。今井さんの展示に合わせてこの文学を入荷したくなった。『ジュビリー』。
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ジュビリー
アリス・マンロー
小竹由美子 訳
新潮クレスト・ブックス
2915円税込
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ジュビリーの人々の生活は、退屈で、単純で、計り知れなかった──。
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カナダの田舎町ジュビリーで暮らす少女デル。好奇心旺盛な彼女は、周りの噂話に耳を傾け、大人たちの世界をあれこれ想像する。上昇志向が強い母、実直な父、因習的な大おばたち……。進学を控えたデルは性の実践に身を乗り出しながら、町の人々の物語を小説に書き始める。故郷を舞台に描かれたマンロー唯一の「長篇小説」。
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アリス・マンロー
Munro,Alice
(1931-2024)1931年、カナダ・オンタリオ州の田舎町に生まれる。書店経営を経て、1968年、初の短篇集『ピアノ・レッスン』がカナダでもっとも権威ある「総督文学賞」を受賞。以後、三度の総督文学賞、W・H・スミス賞、ペン・マラマッド賞、全米批評家協会賞ほか多くの賞を受賞。『ジュビリー』は第二作。おもな作品に『イラクサ』『林檎の木の下で』『小説のように』『ディア・ライフ』『善き女の愛』『ジュリエット』など。チェーホフの正統な後継者、「短篇小説の女王」と賞され、2005年にはタイム誌の「世界でもっとも影響力のある100人」に選出。2009年、国際ブッカー賞受賞。2013年、カナダ初のノーベル文学賞受賞。2024年、逝去。
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あらゆる人生も、人以外の生も、文学にもなるし、写真にもなる。ありふれたかけがえのない生の軌跡=奇跡。
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百瀬雄太
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#庭文庫  #ジュビリー  #アリスマンロー  #日常と芸術  #ありふれたかけがえのない奇跡

今井悠斗さんの展示は、11月1日(日)まで。どの写真も風景や事物たちが語っておられ、素的ですほんとうにね。人間的イメージを押しつけるよりも遥かに世界そのものが語る声に耳を眼を身体を澄ますような、そんな民俗学的なありようがある。私の表現にしよ...
12/10/2026

今井悠斗さんの展示は、11月1日(日)まで。どの写真も風景や事物たちが語っておられ、素的ですほんとうにね。人間的イメージを押しつけるよりも遥かに世界そのものが語る声に耳を眼を身体を澄ますような、そんな民俗学的なありようがある。私の表現にしようとすると世界の語りを覆い隠すことにもなりかねない。そこにそれがあるように撮ること。写真家として、観ることで媒介するものとして、そこには世界がまさにそのようにあった記録=記憶がある。
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百瀬雄太
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#庭文庫  #今井悠斗  #写真  #雪と日耀の古本屋

静かに今日も、陽が落ちていきます。こんな本もあります。身体の自然の声に耳を澄ますようなはなしをさきの投稿で書いたので、聴こえない声を聴くというつながりから、森の声を聴く本。前に写真展をしてくれたsetsunaさんの好きな本のひとつだったかな...
12/10/2026

静かに今日も、陽が落ちていきます。こんな本もあります。身体の自然の声に耳を澄ますようなはなしをさきの投稿で書いたので、聴こえない声を聴くというつながりから、森の声を聴く本。前に写真展をしてくれたsetsunaさんの好きな本のひとつだったかな。
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樹木たちの知られざる生活 
―森林管理官が聴いた森の声―
ペーター・ヴォールレーベン
長谷川 圭 訳
ハヤカワ文庫NF
1100円税込
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全世界で100万部突破の傑作ネイチャー・ノンフィクション!
ドイツ発、世界で100万部突破した
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傑作ネイチャー・ノンフィクション
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最新の科学と長年の観察が明かす
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木々の驚くべき社会的な営みとは?
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動物のようには動かず、声を出さないため、モノ扱いされることもある樹木。しかし、樹木には驚くべき能力と社会性があるのだ。
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子どもを教育し、コミュニケーションを交わし、ときに助け合う。その一方で熾烈な縄張り争いをも繰り広げる。音に反応し、数をかぞえ、長い時間をかけて移動さえする。
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ドイツで長年、森林の管理をしてきた著者が、豊かな経験と科学的事実をもとに綴る、樹木への愛に満ちた世界的ベストセラー!
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人間の心身という自然であれ、樹木という自然であれ、意外と聴こえていない声はたくさんあるものだ。長らく耳を塞ぎ身を塞ぎ、その声があることすら忘れてしまうことだってある。
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声に身心を澄ますこと。聴こえないものをそれでも聴いてみること。驚くほどに精妙にある生の存在の声たちが生きている。
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百瀬雄太
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#庭文庫  #樹木たちの知られざる生活  #自然  #声を聴く  #人間と自然

住所

笠置町河合1462− 3
Ena-shi, Gifu

営業時間

月曜日 13:00 - 18:00
金曜日 13:00 - 18:00
土曜日 13:00 - 18:00
日曜日 13:00 - 18:00

ウェブサイト

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