04/05/2017
Art Festival 2017
「美しい布のある暮らし」
先日、自宅でシャンソンのコンサートを開く機会に恵まれた。友人の男性シンガーにバンドのメンバーが3人、観客は東京からのファンと近所の友達達で総勢20人の小ぶりなホームコンサートだった。
これだけ間近でライブの音楽を聴けるのは滅多にないことで、例えて言うならミュージアムに掛けてある絵や布を手に取って見れるような感触かな?
リラックスした雰囲気の中、シャンパングラス片手に好きな席に座りそれぞれ気ままなスタンスで演奏に聴きいっていた。
演奏も終盤に差し掛かり、以前からリクエストをしていた曲の演奏が始まった。
すると奇妙な感覚がオレの脳波を刺激してきた。
昔から知っている曲だし、歌詞を聴いて感動している訳でもないのだが、目から溢れる涙を隠すのにひと苦労するくらい涙が止まらない。演奏者と歌い手が織りなすメロディーラインと音階が、オレの感性のどこかに飛び込んできて刺激していたのだろうか?
音楽だけでなく、同様の感覚が絵や美しい布を見ているときにも起こる事がある。
音楽のように耳からの刺激ではない、目から染み込み心の底からジワリと湧き出す感動のウネリにオレは弱いのだ。ワイングラス片手に、ほろ酔い加減でそんなジワリとくる布に出会えた幸運と不思議に感謝しながら布を眺める。
そんな至福の時間を与えてくれる布。
布を探して旅してた若い頃には考えたこともなかったが、じつは感動を求めて布探しの旅を続けていたのかな?
人間の感性とは不思議なものだなぁ〜〜っと、この歳になって 思う今日この頃だった。