11/10/2026
1955年ドイツ生まれ。幾つかの工房でギター、リュート製作を習い、1985年に国家資格のGeselleを取得。1988年と1989年スペインでJ.L.ロマニリョスの製作講座に参加する。アントニオ・デ・トーレスについて書いたJ.L.ロマニリョスの本をドイツ語にトビアス・ブラウンと共に翻訳。1989年ドイツのマイスター試験に合格。自分の工房を開き、伝統あるクラシックギターの製作に一本化した。1992年には再びJ.L.ロマニリョス の製作講座に参加、その才能を高く評価され、それ以降彼の製作アシスタントに抜擢される。アントニオ・デ・トーレス、ヴィセンテ・アリアス、マヌエル・ラミレスなどの他、ヘルマン・ハウザーⅠ世にも多大なる影響を受け、製作の基盤となっています。
この楽器は弦長630mmで、1930年初頭のハウザー1世「ロベットモデル」をベースに製作されました。ラベルには「Movida」と言う名がついています。制作者のオルディゲス氏曰く「630mmスケールのギターにどのモデルを使うか図面を描き、検討を重ねた結果、トップとバックの振動面積や内部容積を犠牲にせず、同じボディサイズでも、美観・音色の両面で、短いスケールでも問題無いと判断した」とのことです。
バランス良く芯があり、高音はリッチな響きで、低音の鳴りは粘りがあり豊かです。3弦の音の輪郭がくっきりとしていて、内声が良く聴こえます。ハウザーの良い所を継承しながら彼の求める音に仕上がっていると言えます。各音のバランスも抜群で大きなホールでも隅々まで響き渡ってくれるでしょう。弦長630mmの特注品でとても弾き易く、非の打ちどころのない、とにかく素晴らしい仕上がりです。糸巻はシェラーが装着されています。