22/12/2025
いつもokageにかかわっていただきありがとうございます。
早いもので、もういくつ寝るとお正月。ですね。
『Stollen2025』
2025年のStollenのタイトルというかテーマというか。
テーマというか人生観というか。
人生観というかものづくり観というか。
この仕事をしているとものづくりに関わる方と触れ合うことが多い。
食べ物から絵描き、ガラス、陶芸、アーティスト、デザイナー。さん。
初心者からレジェンドまで、作り手と呼ばれる方には
その一作品に至るまでのバックグラウンドがある。
ものの善し悪し、上手い下手のはなしではない。
最近の言葉でいうとコンテクスト。
厚み、深み、奥行き。体感としてビビッとくるもの。
「今」の作品であってもその何年も前から積み重ねられたもの、人生が表現されている。
その人の常識という名の偏見が凝縮されている。
なんの話かというと。
Stollenというものは今や「なんでもあり」な気がする。
多種多様なStollenのなかで僕はどんな形にするか。悩みに悩む。
しっとり?さっくり?フルーツマシマシ?マジパンは?
頭を回しに回し、360°回転したところで
「Stolleというパンを作ろう。」
となりました。はてなですよね。
頭回転率1°の「Stollenというパンを作ろう。」と
頭回転率361°の「Stollenというパンを作ろう。」
はまったく違う。はてなですよね。
それはそれとして僕はパン屋という仕事に就いて10年程になる。
10年間のパン作りの常識もとい偏見の塊をStollenという作品に乗せたいと思った。
発酵と分解を基礎に、1ヵ月先に熟成されるものを作る。
何種かの発酵種でバランスを取り、お酒とスパイスは強めに。熟成で完成するように。
パウダースパイスは瞬発的なものだと考えているので使用せず。
ホールスパイスで時間をかけ。
なんだかんだで私的常識Stollenの完成。
雇われの時、社長によく「君のパンには自信が感じられない。コレ!というパンを出してくれ」と言われたがそりゃそうだ自信ないんてないんだから。
技術力が未熟なのは承知の上。
今僕が作ったものは今まで僕が積み重ねた基礎の集積なので。
発展途上。未完の大器だ。
これからも更新されるだろう。
もうなんの話かわからなくなってきたのでまとめると。
このStollenは僕が今だせる最高のものです。
日々並ぶパンたちもそんな感じです。
食パンやリュスティック。セーグルなどなど。
細かく1日1日で見れば株価チャートのように山あり谷ありの仕上がりですが
大きく年単位で見れば右肩上がりになっていると思います。
これからも基礎を積み上げ、淡々と真摯にパン作りを続けていきたいと思います。
改めて、僕たちのパンを食べてくださってありがとうございます。
okageに関わってくださりありがとうございます。
みなさんのおかげで明日もパン作りに励むことができます。
みなさんのokageでパン工房があります。パン工房okageです。
追記:
本当はこの文章を11月末に投稿する予定でした。
知っている方は知っていると思いますが、なかなかの惨事が起きました。
その惨事を一から説明すると本文より長くなってしまうので短くまとめると。
カラカラ、ジャーっとして、べちゃーっとなってぺったり。って感じです。
でも聞いてほしいことが。
あの惨劇から1ヵ月。50本近くある途方に暮れたシュトーレンたちを食べてみたところ、、
「え、うま。。」しっかり熟成していました。
大器晩成型か貴様。
それは僕が作りたかったものだ。
表現が大袈裟かもしれませんが。ほんとこんな感じでした。
人生、何があるかわかりませんね。
たくさんの収穫と
久々の徹夜感を楽しめるStollen作りでした。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
※Stollen2025限りはありますがまだ数本ございます。
23日24日はリュスティック、食パン共に多く焼く予定でございますのでクリスマスのお供にしていただけると幸いです。
Merry Christmas.