PIANOPIA Historic Pianos & Organs
Restoration · Selection · Rental
Concert & Recording Tuning

Historic Pianos & Organs Restoration · Selection · Rental Concert & Recording Tuning

10/08/2026

1925年製 山葉9ストップリードオルガン 修復中

足踏みオルガンは、音が出るだけでは、演奏できる楽器とはいえません。

修復した大型リードオルガンの「空気持ち」を測っています。

測定方法は、簡単です。
鍵盤には触れずにペダルを踏み、安全弁から「シュッ、シュッ」と音がしたら足を離します。すぐに中央のラを押し、音が消えるまでの時間を計ります。

フイゴ修復をしたこのオルガンは、ペダルから足を離しても30秒以上、音が鳴り続けます。

大型リードオルガンでは、10秒以下なら、風袋の貼り替えなどの気密系修理が必要な一つの目安になります。

負圧を十分に保てなければ、音をつなぐためだけにペダルを忙しく踏み続けることになります。それでは音は鳴っても、楽器を歌わせ、音楽として演奏できる状態とはいえません。

本来、ペダルは音を途切れさせないためだけではなく、フレーズに呼吸を与え、楽器を歌わせるためのものです。

リードオルガンをお持ちの方、また購入を検討される方は、一度試してみてください。

#足踏みオルガン
#リードオルガン

10/08/2026

1925年製 山葉9ストップリードオルガン 修復中

足踏みオルガンは、音が出るだけでは、演奏できる楽器とはいえません。

修復した大型リードオルガンの「空気持ち」を測っています。

測定方法は、簡単です。
鍵盤には触れずにペダルを踏み、安全弁から「シュッ、シュッ」と音がしたら足を離します。すぐに中央のラを押し、音が消えるまでの時間を計ります。

フイゴ修復をしたこのオルガンは、ペダルから足を離しても30秒以上、音が鳴り続けます。

大型リードオルガンでは、10秒以下なら、風袋の貼り替えなどの気密系修理が必要な一つの目安になります。

負圧を十分に保てなければ、音をつなぐためだけにペダルを忙しく踏み続けることになります。それでは音は鳴っても、楽器を歌わせ、音楽として演奏できる状態とはいえません。

本来、ペダルは音を途切れさせないためだけではなく、フレーズに呼吸を与え、楽器を歌わせるためのものです。

リードオルガンをお持ちの方、また購入を検討される方は、一度試してみてください。

#足踏みオルガン
#風琴

8/8は、鍵盤の日。PIANOPIAでは、1922年頃のGaveauのピン板交換を進めています。ピン板は、200本を超える調律ピンを保持し、音程を安定して保つための重要な木製部材です。このGaveauでは、厚さ約55mmのピン板が割れていた...
08/08/2026

8/8は、鍵盤の日。
PIANOPIAでは、1922年頃のGaveauのピン板交換を進めています。

ピン板は、200本を超える調律ピンを保持し、音程を安定して保つための重要な木製部材です。

このGaveauでは、厚さ約55mmのピン板が割れていたため、すべて取り除きました。
きれいに取り除くだけでも、かなり時間がかかります。

最近、修復をしていて感じるのは、
日本でもこれから「ピン板交換」が必要になるピアノが、少しずつ増えてくる時代に入っているということ。

実際、私が修復している100年ほど前のピアノでは、状態を確認した結果、ほとんどの楽器でピン板まで交換しています。

ピン板は長い年月のなかで割れたり、積層部分に剥離が起きたりします。
そして難しいのは、その傷みが必ずしも外から見えるとは限らないこと。

最近も、
「中古で購入したばかりなんです」
というピアノの調律に伺い、ピン板の割れが見つかったことが何度かありました。

外装がきれいでも、内部まできちんと確認され、必要な修理がされているとは限りません。
古いピアノの構造や修復について十分な知識がなければ、こうした劣化に気づかないまま販売されることもあります。

だからこれから中古ピアノを選ぶときは、
ブランドや年式だけではなく、
音の魅力と、それをこれから先も支えられる状態。その両方を見ることが大切だと思います。

古いピアノは、ただ古いから価値があるのではなく、
これから先も楽器として生きていける状態にあるかどうか。

修復する側も、販売する側も、
そこまで見て、次の人へ渡していくことが大切だと感じています。

フランスの古いトイピアノ。ミシェルソンヌ49音グランド型トイピアノを修復しています。ポーランドで世界中のトイピアノを300台以上収集する音楽家Paweł Romańczukさんから、「このグランド型は、僕もこれまで数台しか見たことがない。も...
06/08/2026

フランスの古いトイピアノ。
ミシェルソンヌ49音グランド型トイピアノを修復しています。

ポーランドで世界中のトイピアノを300台以上収集する音楽家Paweł Romańczukさんから、
「このグランド型は、僕もこれまで数台しか見たことがない。ものすごく音のよい楽器だから、絶対に修復した方がいい」
と言われたことから、この楽器の修復が始まりました。

フランスの資料を読んでみると、ミシェルソンヌのなかでも、この49音グランドモデルだけは玩具ではなく「楽器」として分類されていると書いてあり、
そう知ると、ますます本来の音を取り戻したくなります。

現在取り組んでいるのは、折損した長い音棒の再現です。

古い資料をたどりながら、当時使われていたものに近いと思われる鉄棒を10本ほど取り寄せ、音響実験をしました。

ひとくくりに鉄棒といっても、炭素量や成分、熱処理の方法によって実にさまざまある事を知りました。鉄の本を読んだり調べ続けるうちに、ずいぶん鉄に詳しくなってきました。笑

ピアノの弦と一緒で、ニッパーで切ったときの刃の入り方や、手に返ってくる感触も、大切な手掛かりのひとつとしたり。

調律師としては、残された音棒の音程と有効振動長を手がかりに、近い材質や熱処理条件を推定し、音の立ち上がりや余韻、倍音の重なりを比較したり。

数値と手の感覚、そしてやはり耳の感覚を大切にしながら、ミシェルソンヌ本来の響きを探究してます。
修復のつもりで始めたことが、夢中になって取り組むうちに、いつの間にか小さな音響研究になってきました。

ここまできたら、いつかまとまった形で音響研究発表してみようかなと思っています。



#音響実験

1925年製 ヤマハ・リードオルガン 修復中約100年という時を重ね、傷みが目立っていた外装を修復しました。割れを補修し、今回は、ぼんやり考えていた、少し違う下地の工程もやってみました。自然な仕上がりにちょっと嬉しくなり、見て!っと職人を捕...
04/08/2026

1925年製 ヤマハ・リードオルガン 修復中

約100年という時を重ね、傷みが目立っていた外装を修復しました。

割れを補修し、今回は、ぼんやり考えていた、少し違う下地の工程もやってみました。
自然な仕上がりにちょっと嬉しくなり、
見て!っと職人を捕まえて自慢してみた(笑)

楽器の塗装は、単に見た目を美しくするためのものではなく、木材を乾燥や割れから守り、この先も長く使い続けるために欠かせないものだと考えています。

一方で、100年という時を重ねてきた楽器を、新品のように塗り替えることが最善だとも思っていません。

長い年月が刻んだ風合いをできるだけ残しながら、木材をしっかり保護し、これから先も受け継がれていく状態へ導く。

塗装にも、それぞれの修復家の考えが反映されると思います。

PIANOPIAは、時間が育んだ風合いを尊重しながら、その楽器が次の100年も生き続けられる修復を目指しています。


【戸田 恵 ピアノリサイタルのお知らせ】2026年9月19日(土)、大阪・東梅田教会にて、ピアニスト・戸田恵さんのリサイタルを開催いたします。今年のプログラムの中心は、プレトニョフ編《くるみ割り人形》。オーケストラ作品の華やかさや物語を、た...
02/08/2026

【戸田 恵 ピアノリサイタルのお知らせ】
2026年9月19日(土)、大阪・東梅田教会にて、ピアニスト・戸田恵さんのリサイタルを開催いたします。

今年のプログラムの中心は、プレトニョフ編《くるみ割り人形》。
オーケストラ作品の華やかさや物語を、たった一人のピアニストが十本の指で描き出す、圧倒的な技巧と豊かな音楽性が求められる名編曲です。

PIANOPIAが演奏動画による楽器紹介を始めたのは、約10年前。
その頃から戸田さんは、楽器の個性に寄り添いながら、一台一台に作品を選び、数多く演奏してくださいました。

その演奏を通して楽器の魅力が多くの方へ伝わり、PIANOPIAもまた、たくさんのお客様とのご縁をいただくことができました。
戸田さんは、PIANOPIAの歩みを長く支えてくださった、大切なピアニストです。

出会った頃、戸田さんは国際コンクールに挑み、世界を飛び回っていました。
そして今もなお、新たな難曲へ真摯に向き合い、一歩ずつ積み重ねながら音楽を深め続けています。
その変わらない姿勢に、私は深い尊敬を抱いています。

今回は、ヴァイオリニスト・日比浩一さんをゲストにお迎えします。

教会に響くベーゼンドルファーの音色とともに、豊かな響きと物語に満ちたひとときを、ぜひ会場でお楽しみください。

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戸田 恵 ピアノリサイタル

📅 2026年9月19日(土)
13:30開場/14:00開演

📍 東梅田教会 3階
(大阪市北区野崎町9-6)

🎫 料金
一般 3,000円
学生 2,000円
幼児無料(全席自由)

【お申し込み】
事前予約制
https://x.gd/efTo8

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出演

戸田 恵(ピアノ)
ゲスト:日比浩一(ヴァイオリン)

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プログラム

・ヘンデル:《クラヴサン組曲 第5番 ホ長調 HWV430》
・ストラヴィンスキー:《イタリア組曲》
・M.プレトニョフ編:《くるみ割り人形》より ほか

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戸田 恵 プロフィール

兵庫県立西宮高等学校音楽科卒業後、渡仏。パリ国立高等音楽院ピアノ科・室内楽科、パリ・エコールノルマル音楽院卒業。名古屋芸術大学大学院修士課程修了。

国内外のコンクールで多数入賞し、ウクライナ国立交響楽団、ブルガリア国立ソフィアフィル交響楽団、セントラル愛知交響楽団・中部フィルハーモニー交響楽団合同オーケストラなどと共演。近年はフランス・カステルノーダリピアノフェスティバルに招待されリサイタルを開催。

現在、名古屋芸術大学准教授、パリ・エコールノルマル音楽院アシスタント。全日本ピアノ指導者協会正会員、JPTA日本ピアノ教育連盟会員。

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主催・お問い合わせ
PIANOPIA

#戸田恵 #ピアノリサイタル #大阪コンサート #クラシック音楽
#くるみ割り人形 プレトニョフ PIANOPIA

31/07/2026

【1925年製 ヤマハ・リードオルガン修復中】
まだ修復の途中ですが、風袋を貼り直し、動き始めました。

オルガンの中に呼吸が戻り、風を受けたリードが震え、再び歌い始める。
この瞬間は、長い眠りから目を覚まし命が戻ってきたように感じる瞬間です。
何度オルガン修復を経験しても、再び呼吸を始めるこの瞬間には、胸を打たれます。

このオルガンは、満州から日本へ戻ってきたオルガン。
修復を進めるにつれ、満州の光と影を語り始めた。
当初どんな人に大切にされ、どのような時代を見つめながら、ここまで残ってきたのか。
そのすべてを知ることはできません。
それでも、響き始めた音が、いっそう重みを帯びて聞こえてきます。

おかえり!オルガン。


29/07/2026

【「楽器再発見」を終えて】
7/28 大阪大学中之島センターで開催された「楽器再発見」が終了しました。

前半は、リードオルガン修復家の足跡を追った映画『風琴』を上映。黒瀬監督と善沢プロデューサーのお話もありました。

後半は、リードオルガンやハルモニフルートなど、19世紀から20世紀初頭の楽器を紹介しました。

なかでも嬉しかったのは、大阪大学音楽学博士課程 森本恵一さんと佐藤馨さんが、フランスの《ハルモニフルート》について丁寧に調査した研究発表と、この楽器のために書かれた楽譜まで見つけ、実際に音とともに歴史や魅力を伝えてくださったことです。

そして、たくさんの学生さんやお客様が、むかしの楽器に実際に触れ、興味を持ってくださったことも、嬉しかったです。

楽器は、修復を終えただけでは、まだ完全に蘇ったとはいえないのかもしれません。
再び人の手に触れられ、その音に耳を傾けてもらうことで、初めて現代に息を吹き返す。
今回、皆さんが楽器を弾く姿を見ながら、そんなことを感じました。

楽器が生まれた時代や、
当時奏でられていた音楽を知ることは、
修復の方向を考える大切な手がかりにもなります。

研究する人と修復する人が、
それぞれの視点から楽器の価値を見つめ、伝え、次の時代へつないでいく。

古い楽器を未来へ残すことの意味を、あらためて感じた時間でした。

大阪大学音楽学研究室の皆さま、映画『風琴』チームの皆さま、ご来場の皆さまありがとうございました。

#楽器再発見
#風琴
#リードオルガン
#ハルモニフルート

25/07/2026

7/28(火)開催の「楽器再発見」を企画したのは、パイプオルガン奏者で大阪大学音楽学 博士課程の森本恵一さん。

5月頃、「映画『風琴』の上映に、オルガンを一台!」と訪ねてきたはずが、アトリエの珍しい楽器に夢中になり、企画はオルガンの枠を越えて広がっていきました。

なかでも、19世紀フランスの《ハルモニフルート》。
作曲家アルカンの義兄によって発明された、ハルモニウムの一種です。
森本さんや学生さんは、楽器について調査したり、この楽器の為の古い楽譜まで見つけ、当日演奏も聴ける様子。

修復を終えたこの楽器で、
現代では聴く機会のない音楽が蘇るかもしれません。

ほかにも、動画にあるような不思議な古楽器をいろいろ持っていきます。どうぞお楽しみに。


■第26回 阪大コレギウム・ムジクム
「楽器再発見―映画上映とワークショップ―」

日時|2026年7月28日(火)17:00―20:00
会場|大阪大学中之島センター 3階
   アートスクエア「スタジオ」
   (大阪市北区中之島4-3-53)
参加費|無料・事前予約制
https://peatix.com/event/5076481

第一部|映画『風琴』上映
登壇|善沢志麻 映画プロデューサー

第二部|19世紀―20世紀初頭の楽器ワークショップ
PIANOPIA × 大阪大学音楽学研究室

企画・司会|森本恵一
大阪大学大学院人文学研究科 音楽学博士後期
主催・問い合わせ|大阪大学音楽学研究室

住所

池田北町25/10
Neyagawa-shi, Osaka
572-0073

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