18/09/2026
【新潟の古紙物紹介】🧐
『新潟地震震災調査報告書』+「被災状況と土地条件」地図📋🗾
1965年(昭和40年)3月
建設省国土地理院 地図部長・井上英二
冊子1部+大判地図4枚セット
昭和39年(1964年)6月16日に発生した新潟地震の震災調査を、建設省国土地理院がまとめた公式報告書と、付属の大判地図のセット。
【内容など解説】🧐
◯新潟地震は1964年6月16日13時2分、新潟県粟島南方沖を震源(深さ約40km、M7.5)として発生。
新潟県・山形県・秋田県・福島県などに広域な被害をもたらし、被害総額の9割強が新潟市に集中した。
沖積地盤上に立地した都市の脆弱性を露わにした歴史的な地震。
◯報告書は「まえがき」「第I編 総説」「第II編 地域各説」「第III編 続図のために」で構成。総説では新潟地震の概況・調査目的・被害の地域的分布・土地条件との関係・地盤沈下・津波による被害などを詳細に記述。
地域各説では新潟市周辺・信濃川下流域・阿賀野川下流域・新潟平野北部・山形県・秋田県の震災地域をそれぞれ分析している。
◯本報告書の核心は「土地条件と震災との関係」。
まえがきに「土地条件図が地震災害に対する防災対策に貢献する所が大きいことを痛感した」とあり、震災を契機に土地条件図の防災活用を強く訴えた先駆的な調査報告。
◯付属の大判地図は「新潟地震 被災状況と土地条件」と題した4枚構成。
新潟市街地(その1・その2)、新潟平野北部(その1・その2)を1万分の1および5万分の1で収録。
被災状況を土地条件(微地形・地盤)と重ね合わせて色分け表示した、震災直後の科学的記録として稀少な資料かと。
◯本文中の震度分布図・断層図・津波遡上記録なども収録。
阿賀野川では河口から12km上流まで津波の遡上が確認され、旧松浜橋が4km上流の泰平橋まで押流されたことなども詳細に記録されている。
◯冊子・地図ともに経年のやれはあるが判読に支障なく、建設省発行の公式資料として資料的価値が高い。
新潟地震・防災史・地形研究・都市計画史いずれの観点からも見逃せない一点かと。
📖 紙が語る「歴史の断面」
あの日の揺れが何を壊し、なぜそこが壊れたのか。
土地の記憶が、地図と報告書に刻まれている😌
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