24/07/2026
イタリアからの新しい風。
さて、カンパニョーロがラインナップするホイールの名称をどれだけご存知でしょうか?
BORA、SHAMAL、EURUS、ZONDA、SCIROCCO、LEVANTE、VENTO、GHIBLI、現在無いモデルもありますが、どれも、”風”にちなんだ名前です。
例外的にPISTA、BULLET、HYPERON、NEUTRONがあったりしますが、ハイペロンとニュートロンは物理学分野での重粒子…いや全くわからないですが引用元はそちらです。笑
イタリアでは場所や方位、季節など様々な風に名前があるそうです。
面白いなぁ、と思っていましたが日本でも有名なのでは”春一番”にあるように、風にまつわる名称がありますね。
EURUSはギリシャ神話の風の神という事なので、カンパニョーロ風にちなんだ対決があるとしたら最も強いかも知れません。笑
ZONDAはリムブレーキ時代に長らく、完成車に付いてきたホイールからのカスタマイズの第一歩、というニュアンスがあったモデルのように感じます。
実際にそんな声も多く、その中には今回新たにモデルチェンジした、ZONDA CARBONとそのイメージの乖離について書かれている事もしばしばありました。
流れを少し見ていくと、ZONDAはZONDA DBとしてカンパニョーロのディスクブレーキモデルのホイールとして真っ先に風を受けたモデルで、その後にZONDA GTが登場しています。
ZONDA DBはピュアロードモデルの位置付けですが、ZONDA GTに関してはグラベルにも足を踏み入れる、オールロード的な位置付けのモデルになります。
この流れを見ると、ZONDAシリーズはロードバイクの派生や時代の流れに合わせて、広く用途をカバーする存在なんじゃないかなと思います。
流通在庫こそありますがアルミリムのホイールは無くなり、カンパニョーロのホイールを選ぶという事はカーボンリムを選ぶのと同義となっています。
そんなカンパニョーロのホイールラインナップの入口を陣取るのが、ZONDA CARBONでブランド内では最も用途幅の広いモデルにもなっています。
ホイールの用途を知るひとつの指標として、ASTMカテゴリーというものがありますが、グラベルにも適合するカテゴリー2に設定されています。
完全にロードバイク(舗装路)用途はカテゴリー1になりますので、例えばBORAはそちらに分類されるホイールです。
23mmに収束しつつあるリム内幅も、25mmなので、タイヤ幅も29~60mmに適合します。
実質30mmからだとすると、まだロードでは若干28mmユーザーが多いと感じるので、やはり太めのタイヤを意識しています。
(ちなみに自分は太タイヤ超推奨派です。)
リム外周にニップルホールが存在しない、Mo-Magや鏡のように美しい表面仕上げのC-LUX、純正セラミックベアリングであるUSBやCULTへの換装も可能なカップ&コーンで、今も昔も変わらずカンパニョーロの良い所が全て盛り込まれています。
リムブレーキ時代もZONDAからベアリングはスチールのカップ&コーン式でしたし、リムテープレスです。チューブレス”にも”対応とする、2WAY-FITも当たり前になり過ぎたので、表立ってわざわざ記載する必要も無いかもしれないです。
ZONDA GTではJベンドとストレートプルの複合でしたが、全てストレートプルを採用しています。
こちらも当時物議を醸した、SHAMAL CARBONもこのスポーク形式でしたが、現在のSHAMAL CARBON DPではストレートプルになっています。
カンパニョーロホイールの代名詞、G3スポークパターンに関してはそれだけで2,000文字は語れるのでまた別の機会にしますが、3×7の21本スポークはカンパニョーロカーボンディスクブレーキホイール第一世代(勝手に命名)の3×8で24本より見た目にもしっくり来ます。
それはそのはずで、リムブレーキのG3組はその本数パターン(SIROCCOだとmega以降かな?)なので、目が慣れているのかも知れません。
過去にZONDA ”G4”というモデル(前輪)があり、難解なスポークパターンの希少モデルです。
価格は税込297,000円で重量は1,550gです。
微妙と思う方は、新興ブランドの価格対重量の競争を見てマヒしているかも知れません。
グラベルにも対応し、それでいてリムハイト50mm、リム内幅も広い事も加味するとしたら、超軽量とは言わないまでも軽量でしょう。
明日も安心出来る。
これが新興ブランドにはない、カンパニョーロのホイールを選ぶ理由の一つでも良いでしょう。
カンパニョーロは補修パーツの供給期間も数あるブランドの中でも長いですし、国内の取り扱いが無くなる事もまあ無いでしょう。
カタログスペックを売るのか、実際の走りやブランド価値を売るのか、カンパニョーロは確実に後者です。
ホイールは多く選択肢がありますが、コンポーネントを自分が選んで買うならカンパニョーロですね〜、たまに口にしますがそういう事です。
と、言いつつ価格やその人の用途など、取捨選択をしていくと新興ブランドを選ぶ価値もちゃんとあり、その提案や選定をする事も自転車屋の存在意義です。