メルヘンハウス

メルヘンハウス 子どもの本専門店 営業時間10:00~17:00
定休日:毎月第1・3(日)(月)
※講演会、移動書店などで臨時休業あり。詳細はホームページ、SNSにてご確認のうえ、ご来店下さい。

メルヘンハウス再開から今日で5年!2021年8月18日、メルヘンハウスは約3年半振りに現在の場所にて再開を致しました。5年の月日が流れ、その間に色々な新しい児童書との出合い、そして多くの子どもたち、みなさまとの出会いがありました。今の正直な...
18/08/2026

メルヘンハウス再開から今日で5年!

2021年8月18日、メルヘンハウスは約3年半振りに現在の場所にて再開を致しました。

5年の月日が流れ、その間に色々な新しい児童書との出合い、そして多くの子どもたち、みなさまとの出会いがありました。

今の正直な気持ちは、

「5年も継続することが出来た!」

この一言に尽きます。それは世の中が変化するスピードが速く、児童書を取り巻く環境も随分と変化しており、必死になって自転車操業🚲ながらも、やってこれたこと。

そして、この5年は子どもたちをはじめ、みなさんがメルヘンハウスに訪れてきてくれたお陰であり、各出版社の協力があってからこその年月です。

多大なる感謝とこれからもよろしくお願いします!と言う気持ちで、僕の父であり、メルヘンハウス初代店主の三輪哲が1973年のオープン当初に掲げた基本理念である

「子どもたちに良い本を!」

を継承しつつ、これからもトライ&エラーを繰り返しながら、恐れることなく新たな挑戦をしていきます。

みなさま、今後ともよろしくお願いします✌️

メルヘンハウス 三輪丈太郎

★今までになかった「ニュータイプ」の戦争の絵本★『いま、日本は戦争をしている ―太平洋戦争のときの子どもたち―』堀川理万子/作 128P 小峰書店【色んな地域、年齢、立場の子どもたち17人の戦争体験】太平洋戦争中、子どもたちは、日々、何を感...
15/08/2026

★今までになかった「ニュータイプ」の戦争の絵本★『いま、日本は戦争をしている ―太平洋戦争のときの子どもたち―』

堀川理万子/作 128P 小峰書店

【色んな地域、年齢、立場の子どもたち17人の戦争体験】

太平洋戦争中、子どもたちは、日々、何を感じながら暮らしていたのか…。

子どもの頃、空襲、原爆、地上戦、引き揚げ、疎開などを経験した方を取材。子どもたちの語りを通して、戦争の理不尽とリアルを伝える絵本。

(出版社の紹介文より引用)

【丈太郎のひとりごと】

内容に関して、出版社の紹介文より引用したのは、そこに対してこの注力を注ぐのではなく、僕が「この絵本とどう向き合っていくべきなのか?」と考えたことを記した方が伝わると思ったからです。

ボリュームもあり、内容的にもセンシティブなことのため、通常はすらすらと書ける、この「ひとりごと」にも時間を要しました。読了後の感想として、

「さて、この絵本をどのように皆さんに伝えるべきか?」

とても頭を悩ませました。しかし、一言で表すとすると「戦争の恐怖を表現したものではない、子どもの目線で感じた戦時下の様子。」となります。

そして、今までになかったタイプの戦争の絵本です。

戦争の絵本は国内外問わず、多くのものが出版されています。その中には原爆や空襲、地上戦での生々しい恐ろしい光景を描いたものや、写真など目を背けたくなるものも多くあります。

事実を子どもたちに伝えるというところでは、そのような類いの絵本は重要な意味合いを持つと思いますが「戦争が起こったら、こんな風になってしまうから戦争はしちゃダメだよね。」と誤解を恐れず言えば「戦争の恐怖を子どもたちに、ビジュアルで掻き立てさせて平和を伝える」ものは「戦争は良くないことだ」という真髄ではく、子どもたちに逆効果で「恐怖」しか残らない、つまりは本質が伝えられるのか?という疑問を僕は持っていました。

しかし、この絵本にはそのような生々しい恐ろしい光景は描かれていません。戦時下において子どもたちが感じたこと、見たことが描かれています。そして、証言となるなる文章もマイルドです。その為かトラウマになるような恐怖感を抱くことなく、様々な子どもたちの戦争体験を知ることができます。

作者は堀川理万子さん。僕が『海のアトリエ』(偕成社) https://shop.meruhenhouse.com/items/83783004 で魅了された作家です。『海のアトリエ』でもそのページごとが1枚の絵画のようでしたが、今作においても同じようなことが言えます。

不思議なことに戦争の絵本なのに「絵が美しい」と思ってしまいました。「この想いは不謹慎なことなんだろうか?」と自問自答しましたが、子どもから大人まで恐れの感情を持つことなく次のページをめくることが出来る良さであると思います。

2022年から企画がスタートし、作家自身が戦時中に子どもであった生存者の方々の話を聞き、それを作家のフィルターを通して事実はしっかりと記されながらもマイルドな文章に整え、子どもでも読めるように漢字全てにルビがふってあります。どこか日記のような文章もとても読み易くなっています。

そして、その実際の話の「どの場面を絵とすべきか?」、かなり悩まれたと思いますが、恐怖を掻き立てる絵ではなく「子どもの目線」で「戦時中の日常」を描いたのだと私は推測します。よって、恐怖を掻き立てる表現は極力されていません。

まだ祖母が生きていた頃、三輪家は結束が固いので、お盆と正月は必ず本家の静岡まで毎年行ってました。そして、僕が物心ついた時から祖母は毎年8月15日に戦時中の話をしてくれました。話の内容は毎年同じです。でも僕はその祖母の話を密かに楽しみにしていました。

戦時中は祖父の赴任先が台湾だったので、一家で台湾に住んでいたようです。そして、近くには特攻隊の飛行場があり、若い特攻隊員が祖母のことを「お母さん」と呼び、当時まだ子どもだった僕の叔父さんや叔母さんと一緒に遊んだり、祖母のご飯を「お袋の味」として喜んで食べていたようです。

そして、出陣の命令が出されると必ず報告に来て、御礼を述べて自分の家族に渡して欲しいものなどを託したようです。そして、家の上空を旋回して旅立っていったようです。

また、僕は4年間だけですが沖縄の大学に進学したため住んでいました。沖縄は日本で唯一の地上戦が行われた場所です。本土から友人が遊びにくると、摩摩文仁の丘、ひめゆりの塔、旧海軍司令部壕など戦地巡りは必ずしていました。

ひめゆり平和祈念資料館には、戦争で亡くなった「ひめゆり学徒隊」の少女たちの写真が「犠牲者」として展示されています。東京の靖国神社内にある「遊就館」には戦争で命を落とした日本兵が「英霊」として紹介されています。

「犠牲者」と「英霊」、一体この差は何なのしょうか?

今作から話が逸れてしまいましたが、色んな地域、年齢、立場の子どもたち17人の戦争体験を17つのストーリーとして「一枚だけの絵本」として、この絵本を開くことをオススメします。

じっくりと各々のストーリーを噛み締めて欲しいと切に願います。

【今日(8/14)はお盆休みです!】
14/08/2026

【今日(8/14)はお盆休みです!】

★夏、海、全開!プカプカしよう!★『うきわんわん』乾栄里子/文 100%ORANGE/絵 24P ひさかたチャイルド【みんなで浮き輪でプカプカプー!】真っ青な空。真っ青な海。今年も、あの季節がやってきます。海開きの主役は誰かって?決まってま...
13/08/2026

★夏、海、全開!プカプカしよう!★『うきわんわん』

乾栄里子/文 100%ORANGE/絵 24P ひさかたチャイルド

【みんなで浮き輪でプカプカプー!】

真っ青な空。真っ青な海。今年も、あの季節がやってきます。

海開きの主役は誰かって?決まってます、浮き輪の「うきわんわん」です!

犬の顔をしたこの浮き輪、ぽんぽん元気よく弾みながら、自分から海へ泳ぎに出かけてしまう、なかなかアクティブな行動力。

そんな、うきわんわんが海を目指して進んでいると、後ろから続々となかまが集まってきます。誰が誘ったわけでもないのに、気づけば大勢で楽しく海遊び!

なかまと過ごす楽しさ、そして子どもたちの中にあふれる元気そのものが、各ページを目一杯使って描かれています。

うきうきわくわくな夏の一日、うきわんわんたちと一緒に飛び込んでみませんか?

100%ORANGEの絵ははっきりした色使いで、弾む浮き輪の躍動感と、なかまが増えていくワクワク感をカラフルでポップ全開!に描いています。

【丈太郎のひとりごと】

100%ORANGEと言えば、僕の年代(今年で51才!)では、雑誌などで大活躍していた印象が強い、及川賢治さんと竹内繭子さんのイラストレーターユニットです。

しかし、今では絵本も赤ちゃん絵本から大人もグッとくるような作品も沢山手がけています。

浮き輪で海やプールで「ぷかぷか」浮かぶのって、とても楽しい!この歳になっても楽しい!つまりは永遠の快楽です!

なかまが次々ついてくる展開、これはメルヘンハウスに夏休みにやって来る子どもたちみたい。朝一番のオープン時は1~2人だったのが、午後になると、あっという間に大勢の子どもたちがやって来ます。うきわんわんの後ろに連なるなかまたちの姿に、メルヘンハウスに集まってくる子どもたちの光景と重なりました。

前作『おわんわん』(ひさかたチャイルド)は食器棚から飛び出す設定でしたが、今回は舞台がまさかの海。屋内から屋外へ、日常から非日常へ、うきわんわんの行動範囲が着実に広がってます!

「さて、次なる場所は何処かな?」

などど、まだ夏まっさかりの「うきわんわん」が主役のこのシーズンに次作までも期待させてしまう楽しさ!

お話は乾栄里子さんによるもの。西村敏雄さんとのコンビ「バルバルさん」シリーズなど、多くの楽しいお話を書いています。絵本だと、どうしても絵を描いた作家さんに注目が集まってしまう傾向がありますが、素敵なお話があってこそ絵が活きてくるのです。

「絵本」という媒体で、もう少し「文章作家」への評価があっても良いのでは?なんて僕は思うのです。

今作は乾栄里子さんのお話と100%ORANGEの絵が見事にマッチングした、夏には絶対に読みたい絵本です!字も大きく書かれていますが絵を邪魔することなく読み易いうえ、24ページと丁度良いページ数。

1才半〜2才ぐらいから大人まで楽しめる!と言うか、この絵本を閉じたらすぐにでも海へと出かけたくなる気分になってしまい、この紹介文を書きながらも僕はソワソワしているのです!

『うきわんわん』は、ウキウキ全開のLet's go Sea!な絵本。

この夏のマストアイテム!

★売り上げの一部(1冊につき数百円程度)を募金します!★【出版社にある全在庫10冊をメルヘンハウスが買切り、他の書店では入手できない絵本】『あのとき、そこに きみがいた。』やじまますみ/作 35P ポプラ社【明日をみつける勇気をもらった、黄...
09/08/2026

★売り上げの一部(1冊につき数百円程度)を募金します!★【出版社にある全在庫10冊をメルヘンハウスが買切り、他の書店では入手できない絵本】『あのとき、そこに きみがいた。』

やじまますみ/作 35P ポプラ社

【明日をみつける勇気をもらった、黄色いビブにありがとう。】

2016年4月16日、人々が寝静まった午前1時25分頃、熊本県熊本地方をマグニチュード7.3、震度7の巨大地震が襲いました。真夜中の中の街へころげるように避難した一家は、午前1時45分にまた震度6弱の地震起こった中、近くの小学校へ避難します。

教室や廊下、体育館には、途方に暮れる人たちがあふれていました。
その後も朝と夕方に余震が起き、小学校は子どもからシニアの人たちが、家族や友人の安否を気遣い不安の時を過ごしました。

4月18日、そこに駆けつけたのは、黄色いビブを身につけたボランティアの中学生たち。元気いっぱい、てきぱきと、炊き出しや給水活動に励む彼らの姿がありました。

4月19日、地震から4日経過し、自衛隊がやってきました。黄色いビブを身につけたボランティアの中学生たちも色々な協力をしていました。

黄色いビブたちだって辛いのは一緒なのに、明るく元気に振る舞っている。

「地震でつらいのは、気のせい!!」

と、黄色いビブ背中に張り紙をして被災者、そして自分自身を支えた。 それは「応援」の言葉であり「明日」を見つける勇気の言葉であった。

熊本市在住のイラストレーターであり絵本作家として作品を発表しているやじまますみさんが、自身とご家族が実際に体験した震災と避難所の日々を描いた絵本であり、熊本地震を正面から扱った、唯一の絵本でもあります。

テレビや新聞やネットのメディアの報道、SNSによる情報とはまた違う、まるで遠い昔の思い出写真のようなセピア色を基調とし、地震の体験を静かでありながらも力強く描かれた絵本です。

【丈太郎のひとりごと】

今年で熊本地震から10年になります。
そして、つい先月の7月28日には、またもや大きな地震が熊本を襲いました。

「またかよ!」

ちょうど僕は東京に出張に行っていて、夕方にスマホに緊急速報として流れました。前日は『メルヘンハウス 日本で最初の子どもの本専門店』に関するトークイベントに参加し素晴らしい夜を過ごしました。そして翌日となる28日は、同窓会ついでに懐かしい顔に会いたいと思い、実に34年ぶりに中学の同級生に会うという、なんともワクワクする気分で浮き足だっていた時の緊急速報、、、。

「また熊本かよ!」なんて、10年前の地震で未だ復興中である熊本での地震にショックをうけながらも、とても失礼ながらも34年ぶりに会う友達と良き時間を過ごした。

何日かして、熊本に実家がある高校の同級生のfacebookの投稿を見ると、そこには散乱した家の写真がアップされていた。コメントを書くも返信がない。さぞかし大変な状況だから、返信は気にしなかった。

熊本の実家で片付けをしている友達に連絡しました。実家はお母さんが一人暮らしで、家は倒壊しなかったものの、様々なものが落ちてきて怪我をしたようですが命には別状はなかったようで一安心。

家は今回の地震で一番大きな被害を受けた氷川町という町の隣の宇城市だと言う。

現在も断水中で、友達の奥さんの実家のある熊本市から水を運ぶ日々を過ごしているとのこと。

熊本から遠く離れた名古屋から何が出来るか?むやみやたらに行ったとしても、何も力にはなれないことはわかっている。

友達にそんな考えを話すと「せいぜい出来て募金ぐらいかな?」と。とてもリアルな回答でした。

だったら熊本地震に関するディスカッションイベントをやることにして、その参加費を全額寄付することにしました。

8月10日(月)に【熊本地震から考える「震災と復興について」】というディスカッションイベントを開催することを、その日まで一週間もない8月4日に告知。あまりにも時間がなく、現在(8/9)の時点で参加者は1名だけ。

何も考えずに企画したため、告知してから色々調べて「子どもの本専門店だから絵本で10年前の熊本地震のことが描かれた絵本はないか?」と調べて辿り着いたのが今作です。

すぐに発行元となるポプラ社の、顔馴染みの名古屋支所の営業の方へ連絡して、事情を話して「最低でも10冊はディスカッションイベントまでに入手したい」と無理なお願いをするも、主旨に賛同してくれ特別な計らいで発送を迅速に手配してくれた。

連絡した当初は「データ上では在庫が3冊しかない」との回答。しかし、本社にも連絡して掻き集めてくれて10冊入手することが出来た。この対応にはとても感謝しているし、善意で動いてくれたことに嬉しく思った。

今作は、作家自身が実際に体験したことが時間の経過とともに鮮明に描かれている。「あとがき」にも当時のこと、そして復興のこともしっかりと書かれている。

どのような支援が出来るか?僕なりに考えた結果、イベントの参加費を募金する、そして、今作の売り上げの一部(1冊につき数百円程度)を募金するということを、まずはスタート地点としました。

是非ともご購入頂き、「支援」の呼び掛けにご賛同頂ければ幸いです!

【気が付かないだけで、うつくしいものは僕らの周りにたくさんある!】『うつくしい!』谷川俊太郎/文 川島小鳥/写真 40P 偕成社【なぜ人間は、何かを美しいと思うんだろう?】「なぜ人間は、何かを美しいと感じるのか。」そんな根源的な問いをまっす...
06/08/2026

【気が付かないだけで、うつくしいものは僕らの周りにたくさんある!】『うつくしい!』

谷川俊太郎/文 川島小鳥/写真 40P 偕成社

【なぜ人間は、何かを美しいと思うんだろう?】

「なぜ人間は、何かを美しいと感じるのか。」そんな根源的な問いをまっすぐ投げかけてきます。美しさとは特別などこかにあるものではなく、私たちが気づいていないだけで、実はすぐそばにあふれているものなのだと、詩はやさしく語りかけてくれます。

もとになったのは1983年刊行の幻の写真絵本。長らく入手困難だったこの詩に、写真家・川島小鳥さんがコロナ禍の日常を中心に切りとった、みずみずしい写真をあわせて再構成。今回、装いを新たに復刊されました。

川島小鳥さんの写真は、特別なできごとではなく、なんでもない日常のひとコマを切りとったものばかり。人物のふとした表情、光の反射、季節の移ろい。派手な演出のない、飾らない情景の積み重ねだからこそ、詩が問いかける「特別じゃない美しさ」というテーマと、写真そのものの佇まいがぴたりと重なり合っています。

【丈太郎のひとりごと】

今、児童書業界では密かに「復刊ブーム」が起こっているように感じます。それは、現在刊行されている作品に力がないということではなく、何十年も前に書かれたものが「今」だからこそ輝く児童書が、沢山お宝のように眠っているのを発掘するような作業だと、僕はこのブームに対して嬉しく思っています。

昨年の4月にメルヘンハウスギャラリーにて、小池アミイゴさんの『はるのひ』 という絵本の原画展を開催し、子どもたちへはメルヘンハウスのある門前町でもある覚王山という町をフィールドワークして「うつくしいものを探して描いてみよう!」というワークショップと大人向けのトークイベントでは「美しさとはなにか?」というトークイベントを開催しました。

それは小池アミイゴさんの作品や日常の活動が、僕にとって「うつくしい!」と感じたからです。結局のところ、ワークショップでもトークイベントでも「美しさとはなにか?」というテーマのハッキリとした結論は出なかったものの、参加したした子どもたちも大人も感覚的に「美しさ」に触れることが出来たと思います。

そう、「うつくしい!」とはさまざまな事象や体験、道端の草花、人為的行動、自然が映し出す奇跡的とも言える景色など、それは各々が感じることであり答えなんてないのです。

私の日常に当然あるような光景も、ちょっと目線を変えるだけで「うつくしい!」ものに溢れていて、特別な演出などなくても美しさを感じることが出来るのだと。

僕たちが普段の生活で見落としがちな「うつくしい!」を谷川俊太郎さんの詩と今若手の写真家として注目を浴びている川島小鳥くんの写真による、僕ら誰もが感じることが出来る素朴な「美しさ」への喜びに満ちている、言い方を変えれば「人生讃歌」のような写真絵本です。

ちなみに僕がミュージシャン時代に「かせきさいだぁ」というアーティストのサポートメンバーとしてライブやレコーディングやツアーで全国へ行ったり、色んなフェスに出たりしていた頃、「かせきさいだぁ」のアルバムレコーディングもして、リード曲となる「CIDERが止まらない」という曲のMV(ミュージックビデオ)の撮影は川島小鳥くんでした。それは2011年のこと。

当時からも注目されていましたが、もの柔らかでおっとりしながらも、彼独特の色合いやアングルで「川島小鳥ワールド」で撮られたMVに、僕も少しだけ出演したのがちょっとした自慢です!

こんなことを自慢していること自体が「うつくしさ」がないですね。しかし、僕にとってはそ沢山のスタッフと俳優さん、ディレクターとかとワイワイと賑やかに楽しい時を過ごした数時間が、僕にとってかけがえのない「うつくしい」経験として今でも鮮明に残っています。

小鳥くんが撮る写真は、楽しいこと、嬉しいことであっても何処か哀愁や切なさを感じるのです。だから、谷川俊太郎さんの詩ともマッチングしたのだと思います。

Life is beautiful!

【堀川理万子2026年制作作品の販売について】現在開催中の『海のアトリエ』原画展に伴い、堀川理万子さんから、とっておきのプレゼントです。今年制作された作品から3点、皆さまにお買い求め頂けることになりました。どれも水彩画で、堀川理万子さん自身...
06/08/2026

【堀川理万子2026年制作作品の販売について】

現在開催中の『海のアトリエ』原画展に伴い、堀川理万子さんから、とっておきのプレゼントです。

今年制作された作品から3点、皆さまにお買い求め頂けることになりました。

どれも水彩画で、堀川理万子さん自身が絵に見合った額装された状態での販売となります。

原画展会期中はギャラリーでも実物を見ることもできます。残念ながら遠方の方などでメルヘンハウスにご来店が難しい方につきましては、オンラインショップでご購入頂けるように致します。

全て一点ものです。この機会をお見逃しなく!

【決して過去のことではなく「これから」に繋げるために】『朗読詩 ひろしまの子』四國五郎/詩 長谷川義史/絵 32P BL出版【あなたのとなりを見てください ひろしまの子がいませんか】1945年8月6日午前8時15分、広島に人類史上はじめての...
06/08/2026

【決して過去のことではなく「これから」に繋げるために】『朗読詩 ひろしまの子』

四國五郎/詩 長谷川義史/絵 32P BL出版

【あなたのとなりを見てください ひろしまの子がいませんか】

1945年8月6日午前8時15分、広島に人類史上はじめての原子爆弾が投下されました。その瞬間まで、そこには確かに一人ひとりの暮らしがあり、笑ったり泣いたりして日常を生きる子どもたちがいました。

この詩は、反戦平和の詩画人・四國五郎が1980年8月6日、原水爆禁止世界大会のために書いたものです。ゆえなく命を奪われた子どもたちに応えてやってほしい。「過ちは繰り返さない」と誓ってほしいという切実な願いが込められています。

「いっしゅんに とけて死にました」

「飛ばされ ちぎれて 死にました」

そんな無惨で酷い命の落とし方など想像を遥かに絶するものです。

そして、最後には作者のストレートかつ強い言葉で締られています。

絵を担当した絵本作家の長谷川義史さんは、普段は色鮮やかでユーモア溢れる絵で子どもたちを楽しませる作品を多く手がけています。しかし、今作においてはトーンを落とした色使いにて子どもたちの澄んだ瞳や平穏な光景が描かれており、激しい詩にあえて沿った絵を描かないことにより、その詩と絵のギャップがより読み手の心を揺さぶります。

【丈太郎のひとりごと】

今朝(8/6)のこと、息子と一緒にテレビで「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」の中継を観ました。8時15分にはテレビの前で黙祷を捧げました。その2〜3分前に息子から、

「黙祷ってなに?」

と、息子に聞かれました。そこには息子のそんな質問に即答出来ない僕がいました。しばらく考えて、こう説明をしました。

「原爆で罪もなく亡くなった人たちに対して安らかでいてくださいという想いと、そして、自分たちがこれから生きていく中で、何故亡くなったのかを考えて、それを教訓としてこれから生きていくための誓いだと父ちゃんは思う。」

この答えが正しいか否か?はわかりません。しかし、先人の方々の無念の死に哀悼の意味合いだけでは僕は足りないと考えます。それは広島の原爆被害者の方々だけでなく、身近な人などにも「黙祷」をすることも同じだと思います。

「あなたのとなりを見てください」

という一文が。ひろしまの子は、遠い過去の、遠い場所の出来事ではありません。今この瞬間も、世界のどこかで同じように命を奪われている子どもたちがいます。

今まで、このような「戦争絵本」をその時期に合わせて紹介するのは、あまりにもありふれたことであり、正直「ダサい!」とも僕は思っていました。しかし、今の世界情勢を考えると僕の考え方の方が「ダサい!」ことに気付きました。

「戦争」をテーマにした絵本は積極的に手に取られるものではありません。でも僕は、こういう本こそ、子どもたちに手渡したいと思うのです。

そして、大人と子どもが一緒にページを開いて、一緒に考える。こんなことがとても大切であり、それこそが教育現場でよく耳にする「平和教育」ではないでしょうか?

教育現場に「平和教育」を全て委ねるのではなく、まずは身近な我が子と一緒に今作を開いてほしいと切に願います。

★読書感想文で頭を悩ませている小学低学年へ★【半世紀以上前に書かれた幼年童話が復刊!】『こぶたのブウタ』神沢利子/作 140P 理論社【くいしんぼうのこぶたが、オオカミの家へ!】こぶたのブウタはくいしんぼう。食べるものなら、なんでも大すき!...
05/08/2026

★読書感想文で頭を悩ませている小学低学年へ★【半世紀以上前に書かれた幼年童話が復刊!】『こぶたのブウタ』

神沢利子/作 140P 理論社

【くいしんぼうのこぶたが、オオカミの家へ!】

こぶたのブウタはくいしんぼう。食べるものなら、なんでも大すき!でも、食べられるのは大きらい!

きつねのツネタ、うさぎのミミ、ウサタ、りすのコリコたちと、毎日野原で元気にあそんでいるブウタ。ところがある日、もういないと思っていたオオカミがあらわれます。そしてブウタは、そのままオオカミの家へつれていかれることになってしまうのです!

はたしてブウタはどうなってしまうのか!くいしんぼうなブウタと、なかまたちの冒険が始まります!

挿絵は全編オール2色で構成され、素朴でやわらかな線と、限られた色数だからこそ引き立つ陰影の妙が魅力です。半世紀以上前に描かれたとは思えないほど、ブウタたちの表情はいきいきとしていて、ページをめくるたびに野原の空気やオオカミの家の緊張感までもが伝わってきます。

また8話に分かれて書かれたお話は、どれも15ページ前後と読みやすいボリュームです。

今回の新版では文章が加筆され、当時の原画も製版し直され、執筆当時をふり返る「あとがき」も新たに収録されています。

【丈太郎のひとりごと】

1971年に刊行された幼年童話が、2026年の今、新版として刊行!半世紀以上前の今作が、令和の子どもたちの手に渡る。これは時代を問わない普遍性のあるお話だからこそ出来ること。

作者の神沢利子さんは1924年、福岡県生まれ。1969年に発表した『くまの子ウーフ』は今も愛され続けるロングセラーシリーズとなり、絵本『ふらいぱんじいさん』はミリオンセラーを記録。日本の児童文学を代表する作家のひとりです。

また、その輝かしいキャリアの中で文章も絵も両方手がけたのは、唯一今作のみなのです。

「食べるのは大好き、食べられるのは大嫌い」というブウタの叫びは、シンプルながら生き物の切実さをまっすぐ伝えてくれます。オオカミの家に連れていかれるという展開にドキドキしながらも、どこかユーモラスな空気が漂っているのがこの物語の絶妙なバランス。

また「あとがき」では、きき手として長女の山田ルイさんが作者にインタビューをしています。そこで作者の神沢利子さんが現在102歳でご健在であることを知りビックリ!

しかし、衰えを感じることなくインタビューにしっかりと答えていることに驚きです。半世紀以上前の制作当時の状況や想いがしっかりとした記憶で話されているのです。

聞き手が実の娘さんということもあり、当時の作者の様子を身近で見ていたからこそのエピソードも記されており「あとがき」だけでも、とても価値があり興味深いものとなっています。

その「あとがき」には作品に込めた想いが記されているのですが、最後に「ただ、ブウタっておもしろいやつだなって、楽しんでくれるだけで、長く生きてきた作者にとってはこの上ないよろこびです。」と締めています。

つまりは作者には作品を「子どもたちに、こんなことを伝えたい」というコンセプトがあって書いたものでも、それを押し付ける訳ではなく今作を読んだ「子どもたちに楽しんでほしい」という、子どもたちへ自らのメッセージを押し付けない姿勢と、子どもたちへの信頼を強く感じました。

そのような意味でも今回の復刊に関しては、これからの「幼年童話」の在り方に対して、一石を投じる重要な作品であり、なかなか絵本から幼年童話に移行できない子どもたちでも、すんなりと受け入れられるような気がします。

夏休みの「読書感想文」などの宿題で「どの本にしようか?」迷っている小学低学年の子どもたちにオススメです!

【大人のための絵本の時間「大人絵本夜会 Vol,21」を開催!】★知らない絵本との出合い、そして人との出会い「本との出合いは、人との出会い」★「大人も絵本を楽しみたい!」、「絵本のことをみんなで語りたい!」、「絵本でみんなと繋がりたい!」な...
04/08/2026

【大人のための絵本の時間「大人絵本夜会 Vol,21」を開催!】

★知らない絵本との出合い、そして人との出会い「本との出合いは、人との出会い」★

「大人も絵本を楽しみたい!」、「絵本のことをみんなで語りたい!」、「絵本でみんなと繋がりたい!」なんて思ったことはありませんか?

「Grown-up Picture Book Night」は、大人が主役です。好きな絵本を持ち寄って、みんなで語り合う場です。

「好きな絵本を持ってきて、その魅力を存分に参加者の皆さんと共有しよう!」

好きな絵本をメルヘンハウスに持ってきてください。自己紹介をして、自分の持ってきた絵本の紹介をして、他の人の絵本の話を聞いて、もっともっと絵本のことを好きになりましょう!

持ち物は、自分がみんなに紹介したい絵本だけで大丈夫です!集まったみんなが「絵本」を共通のキーワードとして繋がっていくようなコミュニティができればと思い企画しました。

年齢、性別、職種、絵本の知識量なども一切関係ありません。みんなが平等に楽しく絵本を語り合えることを期待しています。
多くの絵本好きの方々とお話できるのを楽しみにしています!

日時:8月25日(火)19:00〜21:00(当日は17:00〜18:00一旦閉店)
場所:メルヘンハウス2階ギャラリー
定員:10名(先着順)
参加費:無料(ご無理は強いませんが、参加された方は1冊でも本のご購入をお願いします。)
持ち物:自分が好きな絵本。

※ご予約は、メルヘンハウスホームページの「お問い合わせ」からメールで①お名前②連絡先メールアドレス③電話番号を明記の上ご連絡ください。

住所

康生通西4丁目71番地
Okazaki-shi, Aichi
444-0059

アラート

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