07/09/2026
反故焚いてをり今生の秋の暮
【作者】中村苑子
小説を読んでいると、普段使わない言葉と出会うことがあります。数回出てくると、気になって調べます。以前は国語辞典で今はネット検索となりました。
「人いきれ」という聞いたことがない言葉が目に飛び込んできました。物語の流れでだいたいの意味は理解できるのですが、気になって検索してみました。
【人熱れ(ひといきれ)】人が大勢集まったために、体熱や呼吸で、熱気がこもること。「特売場は―でむんむんしている」(「漢字ペディア」より)
最近は、いろいろなお役目を降りたので、会合は勿論、ライフワークにしていた講習会にも出向かなくなり、人と会わないことが多くなっています。そうすると、繁華街などにいっても、その「人いきれ」でしんどくなり、帰るととても疲れます。家内と買い物に行っても、どうしてもという時は、先に帰らせてもらいます。漢字にすると、「人熱れ」とのことで、どうもその熱にやられるのかなと思います。
私が小説を読みだしたのは、小学生4年の頃です。高度経済成長下の子どものいる家には、百科事典や世界文学全集のような大きな本が並んでいたと思います。町工場の我が家にも何故かそれらがありました。小学館の「少年少女世界文学全集」という30巻くらいのものがあったと思います。母曰くですが、兄は小学校に上がる前に全卷読破したのが自慢らしかった。それに反して、私は絵や漫画が好きで、文字は小学校2年くらいで、ようやく仮名を読めるようになりました。その「少年少女文学全集」を何故か読み始めました。それも4年生になっていたので、恥ずかしいので、寝る前の布団のなかで、こっそりと読みました。「家なき子」「家なき娘」「小公子」「小公女」「アンデルセン物語」と・・・本ってなんて面白いんだろうと、その時の感動は、今の読書のなかにも継続しています。
分厚い百科事典や文学全集は何処へ行ったのかな?それでも読書の秋はやってきます。